「ふるさとの自然をどう生かすか~生態系サービスの視点から」講話とトークセッション録画公開

2025年5月17日に開催した「未来に残そう市民の森」イベントでの、篠健司氏(パタゴニア日本支社ブランドインパクト、公益財団法人日本自然保護協会理事)による「ふるさとの自然をどう生かすか~生態系サービスの視点から」の講話とトークセッションの録画を公開します。(後半は鈴木卓也氏とのトークセッションです)7分目位から始まります。

篠さんは、パタゴニアの企業理念は「地球が私たちの唯一の株主」であり、その理念のために会社組織とビジネスのあり方を変えてきた歴史、会社を維持する必要経費を差し引いた全利益を環境保護と環境活動への支援に充ててきたこと、社是の「故郷である地球を救うためにビジネスを営む」ために、事業と環境保護と一体化させてきた取り組みなどについて紹介されました。

https://www.patagonia.jp/activism

イベント前に気仙沼の市民の森や徳仙丈を歩き走ってこられた篠さん(ご自身がトレイルランナーです)は「気仙沼は、美しい森、田んぼ、川、海、子どもの笑顔があって、すばらしい所ですね」。今年4月に公開された「宮城県生物多様性地域戦略」を引用しながら、生態系サービスの概要、生活やビジネスは生態系サービスの恩恵なしには成り立たない。ネイチャーポジティブ(自然復興)や生物多様性の大切さを理解し、自然と共に生きるライフスタイルをつくってゆくことの重要性を説明されました。

そして鈴木さんとのトークセッション。4種の主要な生態系サービス「供給」「調整」「文化」「基盤」について、気仙沼と市民の森ではどんなサービスが提供されているか、鈴木さんや会場からの参加者市民の声などをお聞きしながらお話をされました。(ここからは、次回の投稿でアップ予定です)